士峰流 いちゆうの花

士峰流 森いちゆう による華道ブログ
Ichiyu's Flower Arrangements
ラベンダー
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    鉢植えのラベンダーの花が咲きました。レックスベコニアとヒューケラの葉を根締めにしました。奥行きの丸い葉はユーカリです。



    遠くから眺めるラベンダー畑は、紫の波のうねりが何処までも続いていて、その神秘的な美しさに魅了されてしまいます。しかし、ひとつひとつのラベンダーの花は、か細い茎に支えられ一見ひ弱で、群生している時の、誇らしげに美しさを誇示するような迫力はなく、地味で静かな雰囲気に包まれています。

    ラベンダーの花言葉は“繊細、優美、愛、沈黙、”などありますが、一つだけこの花に似つかわしくない“疑惑”と云う言葉がありました。
    色々調べて、やっと辿り着いた説の中に、毒蛇がこの花の香りを好んでやって来るので“疑惑”となったと言う説明がありました。でも、なんだかまだしっくりきませんでした。そこで、英語の植物解説を調べると、“疑惑”の語源が“caution”であることを見つけました。これは、危険などに対する用心、注意、警告と云う意味です。“疑惑”をこれらの言葉に置き換えると、毒蛇とラベンダーの繋がりから生まれた花言葉だと納得できます。日本語に翻訳する時の微妙な言葉のズレは致し方ないのかも知れませんね。“疑惑”への疑惑が解明されてすっきりしました。

    ラベンダーの語源はラテン語の“洗う”と云う意味だそうです。
    強い芳香のあるこの花は、香草の女王と呼ばれ、ローマ時代には入浴剤のようにして香水浴を楽しんだそうです。今でも香水やアロマ、ポプリなどに利用されていますね。

    器(白川義和作)は高さ15センチの小振りな花器ですが、優しい丸みのある胴の膨らみが小品の花を活けるのに最適です。

    いちゆう
    | いちゆう | - | 22:48 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
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