士峰流 いちゆうの花

士峰流 森いちゆう による華道ブログ
Ichiyu's Flower Arrangements
ハナショウブ
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    ハナショウブにギンバ(ウラジロノキ)をあしらいました。
    根締めはシャクヤクの葉です。



    ハナショウブ(アヤメ科)は、端午のお節句に使われるショウブ(サトイモ科)と混同されがちですが、両者は全く別の植物です。
    ショウブの花は、ガマの穂のような形の黄緑色の地味な花穂をつけます。

    ハナショウブの花の命は、3日ほどで終わってしまいますが、最初の花の元にある蕾がだんだんと大きくなり、数日後にまた、美しい花を咲かせてくれます。2番目の花の咲くのを待つのも楽しみのひとつです。
    ハナショウブの葉組みは、葉の先の爪を中心に向け、3枚を一組として活けます。

    千紫万紅のハナショウブは、江戸時代より長きにわたり、品種改良が重ねられ、その数は千種類以上あると云われています。
    ハナショウブは“花は佳人のかんばせのごとく、葉は壮士の剣のごとし”という言葉のように、花は、たおやかな女性のたたずまいを、葉は、男性の力強さを現しています。

    モノクロームの梅雨の季節はハナショウブと共に終わり、まばゆい夏がまた訪れます。

    器(白川義和作)は円形の水盤で、口は丸く開けられていて、足元をすっきりと活けることができます。落ち着いた色調の肌合は、みずみずしい新緑が良く似合います。

    いちゆう
    | いちゆう | - | 14:49 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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