2012.07.11 Wednesday
ミヤマナンテン
ミヤマナンテンを主に、ビワの葉を根締めにして、クチナシの花を入れました。
そして奥行きには、明るい茶色のヒューケラの葉を入れてアクセントにしました。
クチナシの花の名称は、果実が熟しても口を開かないので、命名されたと言うのが通説です。
また、昔の人達は“せんぷく”と呼んでいたようですが、だれもその名前の由来を知らないようです。
果実は煎じて、解毒、止血、打撲などの民間薬として使われていたようですから、煎じて服用する、の意味が転じて“せんぷく”になったのではないかと推理してみました。
たくさんの疑問を乗せた植物名の「Mystery Trip」は、果てしなく想像の世界を膨らませてくれます。
純白の芳香のあるこの花は、湿気の多い空気のよどんだ夜には、むせ返るような香気を漂わせます。
“薄月夜 花くちなしの 匂ひけり”と詠んだ子規の詩(うた)は、まさに絶妙な表現で、生暖かい息遣いまでもが聞こえてきそうです。
器(白川義和作) は手捻りのような味のある造型で、気まぐれな炎の燃焼が荒々しい景色をつくり、迫ってきますが、不思議にも、自然の植物を活けることによって、大人しくも分別のある顔を見せ、その豹変ぶりには驚かされてしまいます。
いちゆう
そして奥行きには、明るい茶色のヒューケラの葉を入れてアクセントにしました。
クチナシの花の名称は、果実が熟しても口を開かないので、命名されたと言うのが通説です。
また、昔の人達は“せんぷく”と呼んでいたようですが、だれもその名前の由来を知らないようです。
果実は煎じて、解毒、止血、打撲などの民間薬として使われていたようですから、煎じて服用する、の意味が転じて“せんぷく”になったのではないかと推理してみました。
たくさんの疑問を乗せた植物名の「Mystery Trip」は、果てしなく想像の世界を膨らませてくれます。
純白の芳香のあるこの花は、湿気の多い空気のよどんだ夜には、むせ返るような香気を漂わせます。
“薄月夜 花くちなしの 匂ひけり”と詠んだ子規の詩(うた)は、まさに絶妙な表現で、生暖かい息遣いまでもが聞こえてきそうです。
器(白川義和作) は手捻りのような味のある造型で、気まぐれな炎の燃焼が荒々しい景色をつくり、迫ってきますが、不思議にも、自然の植物を活けることによって、大人しくも分別のある顔を見せ、その豹変ぶりには驚かされてしまいます。
いちゆう