士峰流 いちゆうの花

士峰流 森いちゆう による華道ブログ
Ichiyu's Flower Arrangements
初夏を招く掛花
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    掛花入には、前回に扁壺に活けた残りのナツハゼに、ヒューケラを合わせました。
    こんなに大きなヒューケラは珍しく、新種だそうです。



    半夏生は、別名カタシログサとも言われ、不思議なことに決まって夏至の頃、上部の葉2、3枚が白くなるので、半化粧とも書きます。

    かなり湿った場所を好み、乾燥したところに植えると葉は化粧してくれず、全体が緑のままで終わります。

    初夏生の白い葉は、風鈴の音、うちわ、蛍と良く似合い、初夏の花材のなかでは、私の最も好きなもののひとつです。

    いちゆう

    | いちゆう | - | 21:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    ナツハゼの新緑と褐色の壺
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      ナツハゼの形の良い枝を花屋さんに頂きました。



      足元には前回の残りのシャクナゲの葉、斑入りの疑宝珠(オハツキギボウシ)、中央にはピンクの葉のヒューケラをあしらいました。

      ナツハゼは、6月の終わりごろになると新緑も美しくなり、いつも梅雨明けを予感させてくれます。

      炎の作り出した赤褐色と黒褐色の組み合わせの妙が、ひときわ印象的な扁壺の花器は、白川義和さんならではの作品です。

      いちゆう
      | いちゆう | - | 21:26 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      季節を感じる花壇の草花
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        私のお気に入りの花器(白川義和作)に我が家の花壇の花を活けてみました。
        高さ9センチ、直径8センチの小さな花器です。



        灰釉の掛かり具合と鉄釉の微妙な色合いが、えもいわれぬ景色を作っています。
        荒々しい肌合いの中に垣間見える静寂。
        緑の葉が何と引き立つことでしょう。

        花はドクダミの八重咲きです。
        ドクダミの季節はもう終わりですが、最後の一輪です。
        右側の葉はヒューケラ、左側の2枚は三週間前に頂いたアケビの葉です。
        アケビの葉の水揚げの良いのには驚きです。

        いちゆう
        | いちゆう | - | 23:10 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
        八重咲きの百合
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          花屋さんから頂いた百合を掛花入(白川義和作)に活けてみました。



          最近ではバイオで交配された花の種類が随分多くなりました。
          この百合も280種類ある品種の一つですが、八重咲きはまだ珍しいですね。
          オランダから球根を輸入して高知から全国に出荷しているそうです。

          キイチゴにウイキョウ、ベコニアの葉をあしらいました。

          いちゆう
          | いちゆう | - | 23:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          夏蝉の季節に感じる涼
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            今の季節、深山でしか採れないシャクナゲの一枝です。
            紫の紫陽花とでの深い緑に赤いベコニアの葉を一枚添えました。



            シンプルですが蝉羽月【せみのはずき】の束の間の晴れ間に僅かでも涼を感じてもらえれば嬉しいです。

            いちゆう
            | いちゆう | - | 23:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            花と器の出会い
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              花は器によって生かされ、器もまた花によって生かされます。

              【和窯】なごみがまの 白川義和さんの作品との出会いは、活け花により深い色合いを加えることができました。



              同じ白川さんの作品ですが、花材が違えば器の表情も変わります。


              いちゆう
              | いちゆう | - | 13:51 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              花に風 草に露 人に心
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                はじめに

                日本の花の文化は、自然と深い関わりを持って生まれました。
                日本人だけが感じることのできる四季折々の変化や色彩を、繊細な肌で感じとり、民族の記憶として長い時間をかけて作り上げられた日本の美意識は、時代を越えて人の心を打つものがあると信じます。

                私たちは慌しい日常生活の中で、ほんの僅かな草花によって励まされ、心癒やされます。

                花を活けるということは、限りある命の大切さや、自然の恵みのありがたさに深く感謝しながら、周りに気を配り心を尽くすことではないでしょうか。

                そして、禅宗の中に『不立文字(ふりゅうもんじ)』という教旨がありますが、伝統文化として受け継がれてゆく華道は、まさにこのことであり、文字や言説では伝えられないものを心から心へと伝えてゆく修業の道であると思っています。

                花を活けるときには、いつも草花の声に耳をかたむけるように努めています。

                自分の思い通りに形を作ってゆくのではなく、花や枝や葉がどのような向きや場所に一番ふさわしいのか感じとることが大切だと思います。毎日のお稽古は、その花の声を聞きとることができるようになるための修業です。

                他を生かすことによって、自身も生かされているということでしょうか。
                そして、凛とした、それでいて寛容な花を活けることを日々目指しています。

                この日々の想いを、ブログを通して皆様と共有できればと思っております。

                いちゆう
                | いちゆう | - | 21:50 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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                士峰流は、線の美しさを生かした、シンプルで茶花のような静かで、趣きのある流派です。 30 からすうり(ブログ用) - コピー.jpg
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